TOP INTERVIEW

​社長挨拶

—   Unistrong JAPAN代表取締役へのご就任、おめでとう御座います。
着任に至るまで、様々なご経験をされていらっしゃいますが、これまでの岡本社長のストーリーを教えていただけますか?

 有難う御座います。社会に出てから35年ほど経ちますが、私は今までエンジニアから始まり、様々な新規事業企画をやってきました。私がこれから社長になり、会社とチームをまとめていくにあたり、自分のバックグラウンドとして非常に重要なキーワードが1つあるんです。25~6歳の時にある優秀な方にお会いして、色々教育されながら私が社会人として、人生を歩んでいく上で決めたことが大きく関わっています。

まず、最重要課題として掲げているのが業界に対する「革命」です。

この言葉の響きとしては、多分40代後半から60代前半の方に非常に刺さる単語ではないのでしょうか。

私が26の時にこの業界でやっていこうと決心した際、その自分の思いを押し上げてくれたのが、「世界一のサーベイヤーになろう」という考えです。サーベイヤーというと、日本では測量士に当たります。

—  ご自身の今までのご経験が影響していると?

 

 

そうです。科学を含め、いろんな分野の知見を持ちながら国土づくりに携わっていくことを20代に決めました。もともと、学生の時に冒険とか山登りだとか、そういったことを趣味でやっていまして。「目の前の滝の先には何かがある」だとか、未知の領域に足を踏み入れていくインディジョーンズの様な世界が、個人としても好きなんでしょうね。いわば開拓者精神です。

 

26の時に入社したアジア航測という会社でクウェートの国家プロジェクトに参加する機会があり、そこで世界的に非常に優秀な測量技術者や大学の教師も含めて、三井物産などの商社とのコンソーシアムでイラク戦争の前まで約3年従事しました。日本でいう国家基準点(電子基準点、三角点、水準点等)をクウェートでゼロから作る測量の経験が大きかったです。飛行機を飛ばして航空写真をとって航空写真から地図、地籍、さらに埋設物(電力線・電話線・ガス管・水道管)のユーティリティマップを作っていました。

 

その時にインタグラフというCADで有名なアメリカのメーカーの技術者と知り合うことができ、5年後に私が勤めていた精密機器メーカーのGPSやRICOHのカメラ、ESRIのGISを組み合わせた新規事業のコンソーシアムを作っていこうことになりました。

 

私の原点であるクウェートのプロジェクトで世界一のサーベイヤーになろうと決めた後、そこから始まり紆余曲折しながら精密機器メーカーのTOPCONを55歳で退職しました。次のターニングポイントとしては、高知県のあるコンサルにお世話になって地域振興をやることになった時です。

 

地域振興対象としては高知県の西部地区の5市町村の観光推進の指針策定をしました。それが始まりになって高知県のいろんな行政とお付き合いするきっかけができたことはよかったです。

その後、社内でいろんな問題があって悩んでいる時に、今のUnistrong Japanからオファーを頂き、かつて私が若い時に掲げた「世界一のサーベイヤーになる」という想いを新たにしました。

 

 

 

「やりたいことを、やりたい人と、やりたい環境でやる」

 

 

 

「業界でやり残したことがまだ色々あるな」と感じたので、2018年の11月から当社に参加しています。中でも、Joseたちとの出会いには本当に感謝しています。

 

すごいやつがいるな、と。彼らとやればこの業界にとって革命を起こせるのではないか、とも感じました。

インダストリーの業界の自動化の需要喚起のトリガーを我々が引くという覚悟を持ちました。レボリューショナリーとして旗を立てるんです。

そのトリガーを一緒に引く人と一緒に仕事がしたいですね。積極的に募集していきます。

 

55歳で業界を辞める決断をして高知で地域振興をやるきっかけになったのが、「自分の棚卸」です。仕事、そして自分の中学生ぐらいからの興味だとかを見つめなおしたんです。その時辿り着いたのが、「自分がやりたいことを、やりたい人と、やりたいところで」という結論でした。

 

我々の年代である50前後から55ぐらいの年代というのは、もう一度なんかやってみよう!と挑戦できると思います。

 

自分のやりたい事を考え直して、思い切って一歩踏み出すことができる年代なのかな、と。閉塞感があったり、これから先々70まで働け、だとか社会で言われている中で、一度革命を起こしてやりたいことをやるには20年かかるかも知れません。しかし、それだけあれば2サイクル3サイクルチャレンジできる。

若い頃からお世話になったこの業界で戻ってみたら、一緒に面白いやりたい仲間がいた事は有難いです。例えばJoseが居なければ、私はこの会社に入っていないでしょう。

 

 

—  社会ではダイバーシティ、多様性と言われ、各業界も次の時代へ向けてシフトチェンジしています。そこで、Unistrong Japanが日本そして世界に対して提示できるアドバンテージは何でしょうか?


まず、スタートアップなのに、既に世界との強いパイプがあるということです。ヒト・モノ・カネが強い。この業界は言葉で定義づけることが難しいんですが、建設業界なのか、通信業界なのか、昔の言葉で言うと地理空間情報業界とも言えます。そんな中で、メインとも言える建設業界・IoTを活用した精密農業界へのアプローチに強みを持たすことが出来ています。そして、GNSSをコアにしたセンサーを豊富に所有している企業、そのセンサーを使用したソリューションの構築力がある企業がグループ会社に豊富に存在するので、そのサポートを前提にしてサービスを提供することが出来るという点は大きいです。

 

そして、少数精鋭でスピーディーに取り組めるというポイントもあります。建設業界、精密農業などの自動化ガイダンスの分野でUnistrong Japanが約10名、そしてこれから加わる新しい仲間を合わせて14~15名で、数千人の社員を抱える大手との戦いに挑んでいけるポテンシャルとパフォーマンスがあるということは非常に強みがあると思います。

 


ケミストリー効果を最大限に活かしたチームビルド

 

 

そこで、当社の潤沢にポテンシャルの高いリソースを日本市場にフォーカスして、どう他社と差別化して業界に自動化の需要喚起を起こすトリガーを引けるかがポイントになってきます。

 

それにはトリガーを一緒に引ける我々より優秀な人材が必要です。

 

少数精鋭でどうチームビルドするかっていうところも非常に重要です。私は「ケミストリー」という表現が好きなんです。よくそれをバスケットボールに例えるんですが、5人のケミストリー効果を重要視しています。これはよく社内でも話すことですが、平均的なメンバーを集めるのではなく、それぞれ突出したキャラクター性を持ったメンバーを集める方が、効果が圧倒的に高いんです。この業界で長く経験してきたメンバーも即戦力としては必要なんですが、例えばIoTなどの通信関係で活躍してきたスペシャリストの力も必要なんです。プロダクトマネジメントやマーケティングで言えば、キャッチコピーや企画書を作る能力に長けているだとか、マーケットトレンドを素早く察知できる能力、外への発信能力だとかも必要です。

 

ですから、チーム作りにとって重要なことは色んなキャラクターが集まって、彼らが活躍できる環境を整えることが私の役目です。ぶれないのは、やりたいことやりたい人とやりたい環境でやるということ。「やりたい環境」とは何か、と言ったら、1つは働きやすい環境です。当社も今回のコロナショックに対して早々にテレワークを導入できました。つまり、極端なことを言えば今回採用する社員は例えばアメリカ在住でもいいわけです。全員が海外では困りますが、1~2人、海外在住のスタッフが居るという事は文化交流的にケミストリー効果を出しやすくなります。例えばサンフランシスコ在住のスタッフが居るとして、日頃からWebでこちらとコミュニケーションを取ることによ理、我々は彼らが持っているサンフランシスコなどのネットワークを使うことができるわけですから。在宅勤務を基本とし、年に数回日本に来てもらう、だとかでも問題ありません。 

 

どういう環境を与えられるかというのが重要で、ます働く場所は問わない、そして今真剣に考えているどういう対価を与えるのか、という事です。例えば社員にストックオプションを与えるだとか。そういったインセンティブ的な要素もこれから作れたらと考えています。「やりたいことを、やりたい人と、やりたい環境でやる」という事は、単なる物理的な場所ではなく、そういう対応も必要ですね。

— 今後の AI、自動化など、社会の構造そのものが変わってくる時に、GPSとかGNSSは人が伝え合う上で益々重要になってきます。会社として目指す将来性を教えてください。

 

まずは目先と将来のビジョンがそれぞれあります。目先としては今ターゲットにしている建設業界で、現状お付き合いをしているパートナー会社との更なるプロジェクトを実現するために、必要な人材をまず確保したいです。ただ、将来的に5年後10年後に何をやってないといけないのかっていうところはもう今から議論も始めてますし、その時あるべき姿を作るために、この1~3年はとにかく泥臭くやるとく事です。土木測量建設って言うと、昔は「きつい・汚い・稼げない」の3Kと言われていましたが、高齢化を重ねるこの業界に自動化の需要喚起をする事によって革命を起こすというのがここからの3年間です。

 

泥臭いことを経験してしっかり実績を作れるスマートというよりはタフなエンジニア、フィールドアプリケーションエンジニアを求めています。5年後を見据えたキーワードとしては当社の場合、「マシナリー」としての在り方が求められます。自動化にかかわる技術もそうです。そういったことをキーワードに取り入れながら、5年後のロードマップを作れる人材が必要です。ここから数年間泥臭く動ける能力と、将来を見越したマーケティング能力の両方を持った人材を、最近一人採用出来ました。

 

 

彼はロボット工学部の博士で「泥臭い分野」でも戦ってきています。5年後を考えると今のAIやロボットビジョン、マシナリーとかそういうキーワードを提供すれば5年後の姿を描けるスタッフです、ただ、一人では抱えきれないので、彼と一緒に情報を共有しながら5年後のテクニカルなロードマップを描ける人材と出会いたいです。

 

採用する人材として、R & Dの人材が必要なのか、製品企画・製品開発をまずは実現出来る人材なのか、というとまずは後者なんですね。今は必要なくても、5年後はおそらく必要になってくる。我々はそういう可能性を前提にして人材採用していますから、段階的に展開していきたいと考えています。

 

 

 

— これまでの歴史の中の産業における革命で、たくさんのターニングポイントを戦ってきた人たちがいました。長い目線で戦っていける人材が必要ですね。

 

これからの次の産業革命に向けて、ランボーみたいなタフな戦士が必要になってくタイミングですよね。数字的な話を言えば、現在日本の企業で我々のGNSSを搭載しているマシンは全体の2%程度です。ここから大きな需要喚起の機会があると考え、パートナーの某建設大手と市場で革命起こしてやっていこう、と動いています。お互い夫婦になって革命起こそう、と。例えば2%シェアを5%にするだけでも相当な革命が起きます。そのために我々は何を提供できるか、そのソリューションはどういうものなのか、という点をホームページでも発信をしていきます。

 

いよいよ、建設業界の完全なIoT前夜と言ったところですが、業界ではその絵をかけていても、実際のサイトで使うことまでサポートできる会社はごくごく僅かである、という現実もあります。Unistrong Japanでは、それを分かりやすく・導入しやすく・ドラスティックにソリューションを提供していきます。まずそこの部分で実績を作って、次の段階ではセンサーを増やしていく、あるいはそのセンサーを搭載するマシンの対象を増やすことにトライしていきます。我々の技術としてドローンを自動飛行させるための GNSSの技術と、それらを制御する INS(MEMS)のセンサーを融合したボックスを当社は既に持っているのも、大きなアドバンテージです。

 

— 今後社会に対してもアグレッシブに展開されていく事のイメージが浮かびます。対外的に一番大事にしているキーワードとはなんでしょう?

GNSS(位置情報)の収集発信ができるセンサーをコアにして、物と物を通信でつないでいろんな業界の自動化に貢献すること。そこでまず我々が社会に時代のトレンドに合わせて貢献できる、と発信していきます。どこにも負けないフラッグシップを持ってるぞ、とプロダクトやサービスの見せ合いで泥沼の戦いを挑むのか、逆にニッチなところで我々にしかないソリューション、価格で挑むのか、と選択が必要なのでしたら後者です。当社はフラッグシップも持っていますが、ローコスト、ローファンクションのものもあります。一般的なマーケティングセオリーに基づくマネージメントではなく、ここで、時代の革命を起こすトリガーを一緒に引いていきましょうというスタンスで社会と向き合っていくつもりです。満満を持して、世の自動化への需要喚起を促進するプロダクトを近日発表する予定もあります。

 

具体的にスピーディーに展開できる人材が欲しいです。マーケティング能力も兼ね備えたエンジニアの方は、大きくこの会社でチャンスを活かせると思います。わかりやすいところで言えば、ドローンについては次のステップが必ず来ますので、そこには乗り遅れずにしっかりパートナーとの関係を作り、手遅れにならないうちに今年から色々やってかないと間に合いません。それを実現するためのソリューションガイダンスですとか、コントロールなどの要素、技術プロダクトソリューションを提供して、現在の10人に加えた新しい仲間で臨んでいきたいです。

 

これほどまでに情報化された社会だからこそ言えることだと思いますが、信用力・企画力・ビジョンを持っている会社が存在すれば、会社の人数はそこまで重要ではない、という点です。今のUnistrongグループのリソースを使えば、十分戦っていけます。パートナー企業とも、お互いの理想を補い合いながら、実現に向けて動いていくのを想像すると、心が躍ります。私も60歳過ぎていますが、気力体力はまだあります。早いうちにこのチームで実績を作って次世代に引き継いでいくことがミッションです。泥臭く、時代を切り拓いていきます。ランボーだって、年を取っても戦っていますから。

株式会社UniStrong Japan 

代表取締役社長 岡本 和久